Vive-hodie

日本初の猫カフェ「猫の時間」と 神戸元町の「モダナークファームカフェ」、近鉄百貨店上本町店で鑑定している占い師のブログ。

万物は流転する

 四柱推命とか東洋系の占いを使われる人の多数が同性愛を否定しています。理由は、自然のルールに反している。とのこと。
  もちろん、私の師匠もその立場です。が、私は何か納得がいかないのです。

  中国や韓国のジェンダーの歴史事情はよく分からないのですが、明治以前の日本は「同性愛には寛容な社会」であったはずです。男尊女卑も「喧伝されている」ほどではなかったようです。
 よくあることで、明治維新によって「世間がよくなった」というプロパガンダの下、前の社会は「最悪であった、そして維新が起こったことによってよくなった」という既成事実が作られ、西洋のものは全てステキだという考えから、キリスト教的な考えが入ってきたのではないか、と思うのです。
 四柱推命や易の考え方は明治なんかよりもずっと前に日本人の中に根付いており、日本人の文化と共存してきたわけで、「同性愛否定」が始めから入っていたとは考えにくい。よしんば入っていたとしても、明治までは「スルー」されていたに違いありません。

 また、自然界のルールに反している、ということなのですが、動物の中にも、「人口抑制」のために、ある一定のレベルで同性愛が出現するというのは知られていることですし、人間も自然界の一部ですから、同性愛者が発現してもおかしくないことなのです。

 多分、「陰+陽が当たり前で、陰+陰、または陽+陽というのはおかしい」という考え方と、さきほど述べた明治維新をした新しもの好きな人が取り入れた「キリスト教的考え方」ないしは「人民をコントロールするために好都合な考え方」がくっついたのではないか、とも推測されます。
*1


 東洋の陰陽の考え方の基本として

「動中の静」「静中の動」というのがあります。

 ものすごく動いているものの中にも「静」の部分があり、*2、全く動いていないと思えるものの中にも動の部分がある*3ということです。絶対的な「動」、絶対的な「静」はないということです。

 それと同じで、身の回りのことで
すっごい嫌いな人のことを突然好きになったり、
また逆に、今まで大ファンだったアイドルのことをちょっとしたことで大嫌いになったり、
ものすごいマゾヒストの人がサディストに転換したり、
バリバリの右派の人が左になってみたり、と極端ですが、いろんなことがあげられます。

 そう、この世の中のもので、同じであり続けるものなんて、何一つないのです。同じに見えているものがあるとしたら、それは、高速のコマと同じで、時間と同じ速さで「変化」しているだけのことなのです。

 以上の理由で、私は同性愛を否定する気になれないのです。現在「同性が好きな人」が、将来「異性を好きにならない」というわけではないと思いますし、同じように「異性が好きな人」が何かのきっかけで「同性を好きになる」可能性だってあるのです。
 実際、私もそのような経験をしており、自分をどちらかでカテゴライズ化できないということも大きな理由ですが。

 ですから、私は異性愛者です。というよりは「今は異性愛者です。」と自分を「区分化」から自由にしてあげるというのが、楽に生きる方法ではないだろうか、とも思うのです。

 誰に相談したらいいんだろう、というセクシャルマイノリティの方々、是非、ご相談お待ちしてます。


と最後の一文は宣伝になってしまいましたが。
 占いは基本的な考え方さえ押さえれば、活用の仕方は時代とともに「変化」してもいいんじゃないの?と思ってます。


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*1:「陰」、「陽」は自己申請、ないしは自分の性認識で決めたらいいと思ってます。

*2:例えば、コマ。早く動けば動くほど、軸は動かなくなる

*3:寝ている生物の心臓は動いている