易経の話とユーリ‼︎!on ICE #yurionice
毎年、冬至の一ヶ月まえぐらいから、周易の意味の再確認のために 易入門と加藤大岳先生の易学大講座(8巻)易学通変、真勢易秘訣を読み込みます
。
何回も何回も読み込んでいるのに、毎回新しい発見があって易の奥深さにやられます。
易は 乾為天から始まり、火水未済で終わります。
この火水未済、
「易経では ものみなすべて整った「既済」を最後に置かず、未完の象徴といえるようなこの「未済」の一卦を64卦の最後に置いたところにわたくしは古代の聖人の叡智を感じるのです」黄小蛾の易入門 242ページ
この箇所は いつも無意識に涙が出ます。
易が円環の理で出来ていること、物事は循環しているのだということ。
易のことで頭がいっぱいのときに
ユーリの最終話のセリフで
「グランプリファイナルが終わってもまだ何年も彼らの戦いは続く。完結しない物語ほど魅力的な物語はない」
=火水未済
というのが出てきて、
なぜこの話が好きなのか理解しました・・・
易経の話の流れそのものやんか!!!
全部書くととても長くなるので、途中まで。
乾為天→昇りきった龍(これ以上昇ることはない)→ ヴィクトルから始まり、
坤為地→おとなしい馬(主体性がない)→勝生 勇利
と続きます。
水雷屯(今は我慢のとき、4ヶ月以上先に結果が出る)
山水蒙(少年の愚かさ=ロシアのユーリ?)
水天需(チャンスを待つ)
地水師(指導者の苦しみ)
と来て(50卦ぐらい略)
最後、 雷山小過(自己主張が強いために背を向けた二人)
水火既済(すべて整う=歴代最高得点のふたり、あるいは完成した人=ヴィクトル)
火水未済(すべての逆転 男子の窮まりなり。)
で終わります。
乾が坤と交わって 火水未済になっていくという・・・
(算木持ってる人は あっ!となると思います)
『ユーリ‼︎!on ICE』は他人とのコミュニケーション能力に問題を抱えた〈愛されるのは慣れっこで愛することはド素人〉の天才と〈愛するのも愛されるのにも臆病すぎる〉異才が「言葉にしないと何も伝わらない」とゆー言語の基本に気づきお互いを人間だと認識するまで8ヶ月かかった物語…(泣)
— 橋本りん(大尉の犬) (@moritz_hauptman) 2016年12月24日
こんなこと書いてる方がおられた!すごく同意。
易経は面白くて、火水未済の意味が分かって読み返すと2周めは違う意味に捉えられます。それと同じ仕組みがユーリにもあり、
「10話の最後」
「12話のロシアのユーリの独白」
この2つがリターンのポイントになり、1話から見直すと別の人の視点が見えてきます。(入れ子構造)
正直、11話終わったときに、
「どうするん?これ?逆境ナインぐらいの巻き返しないとあかんやん?
いくら久保ミツロウ先生が少年漫画書いてたとはいえ・・・
いっそ 島本和彦先生に描いてもらったら・・・」
と思ったら
おのれ久保ミツロウ……‼︎‼︎感動させやがって……‼︎‼︎ https://t.co/rpLcFhdxZw
— 島本和彦@31日東7 a-17a (@simakazu) 2016年12月23日
と書いておられました・・・流石です!島本先生!!
もし私が作者なら 最後にスケ連の会長がセクハ(自粛・・・
あ、感動が飛んでしまうのでこれまで。
今年もありがとうございました。来年もよろしくお願いします。