猫の言語
2年前のミルクとすみれちゃん。
岩津さんいわく、ミルクは「悪徳ブリーダーから逃げてきた子じゃないか」とのことで、
いつか、ミルクの元の親御さんが出てきて、「ミルクに会いたい!」って言ったらお返ししないといけないんだろうか つらいなあ
という気持ちがものすごくあって、ちょっとだけホッとしました。何年も猫さんを探しておられる方もいらっしゃるから・・・(お客さんにもたくさん居られるんです)
悪徳ブリーダー育ち、その点にはいろいろ思い当たることがあって、
ミルクは人間に甘えることが出来ない猫だったのです。自立しているというかツンデレというか。
ジャクソン・ギャラクシーが言うように
「目をぱちぱちさせて人間に愛情を伝える」 ということはしませんし
自分から膝に乗るとかもってのほか。もちろん喉をゴロゴロ鳴らすということも知りません。
すみれちゃんが来てから、いろいろ「猫の言語」を覚えたのです。
ご飯をもらって美味しかったら「まばたきしてありがとうを伝える」
頭突きをしてくる 尻尾を立てて私は嬉しいですを表現 など。
まるで、ヘレン・ケラーに言語という概念を教えたサリバン先生のようでした。
ただ、すみちゃんはゴロゴロ喉を鳴らさずにいつも「ぶぶぶぶぶぶ」と言っていたので
なぜかミルクも「ぶぶぶぶぶ」と言うようになってしまいました。
そんなすみれちゃんとの突然のお別れはどれだけ辛かったんだろうなあ と、今日も「すみれちゃんの所作」を真似るミルクを見て思います。