主婦に未来はないのか?
「今、一番困ってることとか、こうなりたい!ってことはありますか?」
とお聞きすると、
「うーん。私主婦だからなぁ。特にないなぁ。」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。
その度に、
「えっ!なんで?主婦は自分のことを考えてはいけないのん?」
と激しく聞き返します。
温厚そうなおじさんに
「さて、今日は何にしましょ?」
とお聞きしたら、
「うーん。おっちゃんサラリーマンやし。」
と答えられることもしばしば。
頭を抱えます。
そういう方に限って
「将来どうなるんやろ?」
という未来を他人に丸投げした質問をされたりします。
悩みがいいのはいいことなんですけど、
将来のビジョンがないのはちょっと・・・。
確かに、「明日からスーパーモデルになりたい」
とかって言われると困りますよ。
それはビジョンじゃなくて、幻想だから。
「おうちを預かってる方」=主婦とか主夫の皆さんが将来のビジョンがなかったら、子供さんはどうなるんだと。
おうちを管理するという仕事は
まともにやれば本当に大変です。仕事の終わりがない。
ですが、ちょっとした心遣いで、外に出て働いている人がめちゃくちゃ出世したりする。
それに気がつかないのかなぁ。と思います。
どんな仕事でも「創造的」にやれば、楽しくなるのは間違いないのですが。
夢のないお母さんやお父さんに育てられた子供は
「結婚なんかイヤだな。夢がなくなっちゃうし。」
と、結婚を嫌がるに違いありません。
それが現代なんではないかと。
「家庭」=今までこれが「家庭」と思われてきたもの
というのを解体して、フランスのように「家庭」というものの幅を作れば、皆さん「自分のことを考える」ようになっていいんじゃないかと思います。
震災時にボランティアをしていて、
「ご老人が1人で亡くなったりする」ってつらいなぁ。
と思っていたので、
気にいった人同士で集まって、
「今日から我々は家庭になることにしました」
という、
ゆるーい感じの共同体が出来たらいいな。
切に思います。このほうが夢があっていいじゃない。
ガチガチの「こうあるべきだ」という概念が
日本の人の夢を失わせている気がしてなりません。